私は、さみしがりや。でも、一人でいるのが好き。
矛盾しているが、それでも幼い頃から、変わっていないようだ。

幼稚園年長の時のこと・・・。組が一緒のお友達の山口さんとよく遊んでいた。その日は、たまたま近所の公園で二人で遊んでいたのだが、いつもと違った何もかも。
いつもなら、午後五時のサイレン(庄内川と矢田川の近くだったので、サイレンが聞こえた。)が鳴ると家に帰るのに、その日は事情があって帰れなかった・・。
山口さんが、「こずゑちゃん、帰るなら絶交する!!」と言ったから。

いつもなら、山口さんもこんなこと言わないのだが、その日は山口さんのママが迎えにこなかった。しょうがないので、山口ママが迎えにくるまで、公園で一緒にいることにした。もう、夕暮れ・・・・。山口ママが迎えにくるまで、かなり長かった。それまでの間、私はハラハラしていた。早く家に帰らないとお母さんに怒られる!

「やっぱり、私もう家に帰る。」
「だめ!!そうしたら、絶交する。」

その言葉を言われると、私は家に帰るのをやめて、一緒にいた。絶交という言葉は、私の心を突き刺した。初めて言われたのだ。絶交は、怖かった。はじめてのもの。
私は、泣きながら山口さんと一緒にいた。ずっと・・。私の当時の友達は、山口さん以外にもたくさんいた。
でも、怖かった。
ただ漠然と、絶交が。
それを幾度か繰り返し、午後7時頃だった。やっと山口ママが迎えに来たのだ。山口さんは、うれしそうにママと手を繋いで、私に一言もなしに帰っていった。

私が急いで家に帰ると、うちの母は、泣きながら私を殴った。平手打ちだった。
いい訳をする間もなく、次々と言葉が機関銃のように浴びせられた。
「どこいってたの?誘拐されたと思ったじゃない!!いろんな所に電話してたんだよ!!
今も電話してたんだから!探しにいったし。こんな遅い時間まで・・。」
と何度も同じ言葉が私に襲いかかる。
私は、殴られたショックよりも、山口さんに裏切られたような気がして、心が痛かった。彼女のわがままのためにこんな目にあったのだから。それから、私は山口さんとあまり口をきかなかった。

今思い出しても、心がすごく痛い。今思うとばかばかしい話かもしれない。今だったら即刻、家に帰る。まあ、携帯があるからどうとでもなるかもしれないけど。子供の頃は、真剣に何事も考えてた。いつも人に騙されていた。人を疑うことを知らなかったから。だから、一人でいたいと思う。でも、さみしい。誰か、側にいて話しかけて欲しい。ぬくもりを感じたい。


今は、結婚して子供もいるので大変だけど、その点はカバーできてるのかもしれない。

寝てるとき両側には、旦那と息子がいる。
寂しいときは、いつでも抱きしめられるから。

私は、今大丈夫なのかもしれない。


※以前、サイトのエッセイに掲載したものをブログに改めて載せてみました。