088b6b5e.JPG 『拝啓、旦那様。』
   (米田こずゑ、三十一歳。夫への手紙)

出会って結構すぐに一目惚れだったね。君が(笑)覚えてる?
勢いで子供が出来て勢いで結婚してしまったけど、後悔してるかい?私は、良かったなあが半分と後悔半分かなぁ。・・・今の時点では、実はまだよく分からない。だって、まだ結婚して五年と半年だもん。生まれた子供もまだ四歳だしね。最近では、一緒にいるだけでお互い満足してしまって本当の家族になってしまったね。そんなのも有りなのかな?って思う。結婚するってことは、家族になるってことだと思うから。
でも、たまにはキスもして欲しいし、抱きしめて欲しい。子供が生まれる前みたいに。それはもう駄目なのかな?たまにでいいんだけどなあ。
そういうことをしないくせに結構ヤキモチ焼きだよね?変なやつ。ちゃんと釣った魚にも餌をあげてください。わたし、餌待ってますから!
でも、なんだかんだと文句を言いつつ何もかも最後には許してくれる優しいところが大好きだよ。

最近本当に夫婦というよりも仲良しの友達みたいになっている気がする。これが家族なのかな?結婚って、なんか難しいね。
結婚する前に書いてた交換日記覚えてる?まだ大事に取ってあるよ。続きは君からになってるけど、もう書いてくれないの?すごく楽しみに待っているんだけど(笑)せめてノートのページがいっぱいになるまで書こうよ。ぜひぜひ書いて。わたし、待ってるから。

なんか、このまま死んだらわたしいろいろ後悔しそうだ。お互いどっちが死んでもね。
もう一人子供が欲しいけど、君はいらないっていうね。女の子欲しいなあ。と最近よく思うよ。こんな身体が弱いんじゃ、もう生めないかもしれないけれど・・・・。
周りに「子供二人目は?」と聞かれる度に辛いのしらないでしょう?わたしは欲しいけど、君がいらないって言ってるんだもん。わたしはなんて答えていいかわからないよ。これが結構ガツンと心に来る。うちは、夫婦だけど夫婦じゃないから。仮面夫婦でもないけど。まだ君が遊びたい時に結婚したのが間違いだったかなあ。とか、ふと思う。

まあ、でも一緒になったのも何かの縁だから、これからもヨロシク。
死ぬまでつきあっていくからさ。